
柏原クリニックには、30年以上も通院されている透析患者さまが何人もおられ、スタッフとのお付き合いも長いために、自然と家庭的な雰囲気が生まれています。長期にわたる療養生活を通じて、患者さまとスタッフとの間に信頼関係が築かれていて、患者さまから安心してお体を任されている実感があります。その信頼に応えるため、スタッフも患者さまの様子に常に気を配り、どんな小さな体調の変化も見逃さないように努めています。
患者さまが人工透析や病院の方針について良く理解してくださっているので、非常に協力的で、そのためスタッフも非常に働きやすいです。私は臨床工学技士として、こちらに赴任してまだ日が浅いのですが、レベルの高いスタッフが多いために、私自身も安心して仕事ができます。これまでに勤務した中では、もっとも働きやすい職場と言えます。看護助手の積極的な仕事ぶりも当クリニックの特徴で、そのサポートのおかげで看護師や技士などは、自らの職務に専念できています。
柏原クリニックには長生きの患者さまが多く、療養生活の中で風邪を引いたり骨折したりと、様々な病気や怪我などに出会う機会があります。その都度、一般の方とは違う対応が必要になることもあり、一人ひとりの患者さまに適した治療を提供するために、日々勉強しなくてはならないと思っています。

私は管理栄養士として、患者さまへの栄養指導と、実際に厨房に入っての患者さまの食事作りもしています。食事の栄養価が正しく計算されていても、実際に口に入らなければ意味がありません。大病院に比べて患者さまの人数がさほど多くないこともありますが、お粥の固さを好みに合わせて調整したり、野菜をミキサーにかけたり、それぞれの方に合った食べやすい食事を常に心がけています。最初は上手く食べられなかった患者さまのお膳が空になって来るのを見るのは達成感があります。
食材には、地元の旬の野菜や米を使っていて、地元の患者さまやスタッフはもちろん、臨時透析で県外から来られる患者さまにも美味しいと大変喜ばれています。栄養価にこだわり過ぎて味を落とすのではなく、楽しく食べられることが第一というのが先生の方針です。
栄養指導で気をつけているのは、押し付けにならないことです。患者さまのお話を良く聞いて、実際に継続して作ることができる食事の作り方や食材の選び方を患者さまと一緒に考えています。「カリウム」と言っても患者さまには分かりにくいので、「ほうれん草」など、食材を例にとってお話をするようにしています。
当院は家族的な雰囲気があるので、栄養指導の日だけに、かしこまって話しをするというより、患者さまが何か気になることがあれば、いつでも声をかけてもらって、日常的に食事や栄養の話をしています。

柏原クリニックでは、外来と病棟の看護は、同じスタッフが担当しています。幅広い世代の看護師が、それぞれの持ち味を活かしつつ、細やかな気配りと優しい声がけを常に心掛け、笑顔を絶やさず看護を提供できる職場づくりに努めております。
外来は、内科・外科・小児科の多科診療に対応しています。内視鏡検査、外科的処置など、診療・検査の内容は多岐にわたります。小児から高齢者まで、あらゆる年齢層の患者様の健康問題に向き合うため、各年代に合わせた対応、リスク判断が必須です。看護には、広範な知識と専門性の高い技術が求められます。地域の様々な患者様のニーズに応えるため、当院の看護スタッフは、日々たゆまず看護知識と技術の向上に取り組んでいます。
病棟は、病床数19床の混合病棟です。内科や透析、循環器系疾患の患者様、在宅での療養に不安があり入院加療の延長が必要な患者様など、様々な患者様が当院にて入院生活を送っています。
患者様の日々の変化や個々のニーズに的確に対応していくことができるよう、スタッフ全員でスキルアップに取り組み、また、患者様の声に耳を傾け、よりよい看護を提供できるよう、今後もスタッフが一丸となり努めて参りたいと思います。