院長挨拶

松塩クリニック透析センター/院長 神谷圭祐のご挨拶です
神谷院長

院長就任にあたって

 私は安曇野市出身で、東海大学医学部を卒業しました。卒業後は長野県内の臨床研修病院に勤務し、そこで脳外科診療に興味を持ち、信州大学脳神経学講座に入局しました。

 私が研修医だった頃、脳塞栓症に対する血栓回収療法が急速に普及しはじめ、器具を用いて血栓を取り除く治療により劇的に症状が改善した患者さんを見て感動しました。そのまま脳神経外科専門医、脳血管内治療専門医を取得しましたが、その後紆余曲折あり、脳外科医を辞め、内科へ転向しました。

 脳外科は脳卒中診療が多く、脳卒中診療の多くは高血圧などの生活習慣病による動脈硬化が原因の多くを占めます。そのため、全身管理の重要性については承知しておりましたが、内科医となり、全身管理の意義をさらに深く認識いたました。2023年春から松塩クリニックにて勤務を開始し、透析加療を中心に診療をさせて頂いております。透析加療においても患者さまの全身管理が大変に重要なポイントになりますので、これまでの経験を活かし、さらに知識を深め、患者さまにとって適切な診療ができるよう努めて参りたいと思います。

 これまで病院の柱であった水上哲太郎先生がご逝去され、その後私が当院での診療を引き継がせていただくことになりました。哲太郎先生は辺地医療にご尽力され、地域の患者さまに求められる医療を提供されておられました。患者さま一人一人に合わせたテーラーメイドの医療を実施される先生であり、その哲太郎先生のもとで今後さらに多くのことを学びたいと思っていた矢先のことでしたので、とても残念に思います。今後は哲太郎先生の意志を継ぎ、常により良い医療を提供できるよう精進したいと考えております。

 現在、信州大学医学部腎臓内科の先生方にも当クリニックでの診療にご参加頂いており、より専門性の高い透析治療を行うことができる体制となっております。

 クリニックがこれまで培ったものとこれから担うべき役割、それらをしっかり引き継ぎ、当院の事業を継続させていきたいと思います。

 創設昭和60年から続く松塩クリニック透析センターの歴史を大切に、今後も丁寧な医療を心がけ、スタッフ共々務めて参ります。

 どうぞよろしくお願いいたします。

令和5年9月

当クリニックについて